ドイツへの憧憬1

進行肺癌の勉強がしたくてドイツに2002年から留学しました。ドイツの南西部のフライブルク(Freiburg in Breisgau)というところです。バーデン=ヴュルテンベルク(Baden-Württemberg)州の郡独立市で、人口23万人(うち外国人が14%)の学園環境都市です。このブログのトップページがその町並みです。フライブルクはドイツながら温暖な気候から最も住みやすく、富裕層がリタイヤして移り住む町として知られています。でも冬は積もらない程度に雪は降りました。私の留学先のフライブルク大学は正式にはアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク(Albert-Ludwigs-Universität Freiburg)と言います。ドイツで5番目に古い大学であり、1457年、オーストリア大公アルブレヒト6世によって創立された名門大学らしいです。創立時には医学法学哲学神学の4学部があったけど、今は11の学部があり、学生数約2万5千人の総合大学でです。有名どころでは哲学者Martin Heideggerが教鞭を執ってました。ノーベル賞受賞者も二桁です。私の留学したKlinik für Thoraxchirurgie | Universitätsklinikum FreiburgはRobert-Koch-Klinikと言ってJ. Hasse教授が主催しており、Oberarzt(OA:上級医.病院での主任医師もしくは、特別部門を指導する医師、数人いる)はDr.E.Stoelbenでした。今の教授はDr.B.Passlickですが私は面識がありません。E.Stoelbenは今はKliniken Köln、Lungenklinikのチーフです。今でもメールのやりとりがあります。彼の血管形成や気管支形成は本当に卓越していて、縫合も早く、私の進行癌の手技はほとんどこの大学で学んだと言っても過言ではありません。当時は本当に日常茶飯事に進行癌の手術をしていて気管支形成や血管形成は本当に多かったですね。なんの迷いもなく気管支を切る、何の迷いもなく主肺動脈を最初に剥離してテーピングする手技、それすら若い私は度肝を抜かれました。今ですらもう一度ドイツで学びたい、手術したい気持ちがあります。

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