肺の陰は一体何なんだ!

胸部CTを撮影して腫瘤は肺癌の疑いがかなり高いことがわかった。どうも白っぽい陰影はゴツゴツして2cmくらい直径があるらしかった。薄い影はないと言うことだった。またリンパ節の腫れは無かった。空洞も石灰化もなかった。

*ポイント 肺癌の場合、陰影はかなりの確率で楕円であり、notch signといわれるゴツゴツした辺縁を持つ。放射状陰影、いわゆるspicularという形状も見られる。リンパ節の腫れがなかったということは短径が1cmを越えていなかったと思われる。つまり手術前の診断としてはリンパ節転移は無さそうだということ。つまり早期肺癌の可能性が高い。

肺癌の陰は濃い影と薄い影が混在する。一般には中心部が濃く、辺縁が薄いのだが、この薄い部分は癌細胞の密度が低いためそんなに心配は無い。問題は濃い部分である。濃い部分が大きいと癌細胞の密度の高い部位が多いということになり進行している傾向があるといえる。空洞ができるのは扁平上皮癌というたばこに関与が強いとされている肺癌や肺膿瘍などの炎症背疾患がある。また石灰化は肉芽腫などの良性腫瘍が鑑別にあがる。

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肺腫瘍の発見

レントゲン検診で右の肺に白い陰が。。。検診の先生は良性なのか悪性なのかは判りませんと言われ、胸部CT検査を薦められました。

* ポイント  肺に陰があることがわかったので、この陰の性質を更に詳しく調査する事が大切→とりあえずCT(造影剤なし)

いろんなブログで肺癌の症状に関して記載があるのですが、最近の肺癌はほとんど症状が無いのです。肺癌が相当進んでいるか太い気管支に存在しないと症状は出ません。だから、咳や痰も無いし、発熱も無いし、痛くもないし肺癌であるはずがないと思っている人がいればそれは大きな間違いです。だから肺癌が見つかる契機は健康診断や検診のことが多いのです。逆に、肺気腫などで在宅酸素療法などを受けられておられる方などは必ず定期的に胸部X線写真やCTをチェックされていますので肺癌は見つかりやすいといえます。

 

次にやはりCT検査を施行しました。洞窟の中へ入る検査です。しかしかなり早く終わりました。息を吸って~止めてくださいの音声指示がありました。

* ポイント  肺の影がどういう形状なのか、リンパ節は腫れていないのかを確かめる検査がCT検査です。レントゲン検査を行わずにCT検査からやる検診もありますが、CT検査は高額なので現実的にはレントゲン検査で異常があった人しかしないことが多いです。ただ、レントゲン検査で見逃す場合も多いです。